今まで人の子の教育に携わってきて、予定した通りにいったことの方が少ない。
いやいや、ないかもしれない。
割り切ってしまえば、実践というのはそういうものかもしれない。
自分も子育てをするようになり、日々子育ての難しさを感じている。
「どうして泣き止まないのか。」
「どうして食べたくないのか。」
「うちの子は発達が遅れているのだろうか。」 など。
まだ自分の思いを話せるようになれば、
少しは状況が変わってくるかもしれないが、
赤ちゃんのうちは言葉も話せないので、どうしたいのか分からない。
毎日、別の世界の怪獣と戦っているような感じだ。笑
僕も日々妻とともに試行錯誤している。とは言っても、妻には育児について頭が上がらない。
ブログにも困っと時のことを書いたのでこちらも読んでいただけたらと思う。
学校の先生は教育のプロなのだから、
子育ても上手だと思う人も多くいるかも知れない。
しかし、学校教育と子育ては別物だ。
ただ、人を育てるという点は繋がる部分もあると思うので、
自分が大切に思っていることを紹介したいと思う。
それは何かというと、
「自分を知る」
ということ。
まずは、自分を知らないと子育てだって上手くいかない。
当たり前だよと思った人もいるかも知れない。
いや、どういうことだと思った人もいるかも知れない。
自分自身も親に子育てされてきた身でもあるし、
学校や仕事で人に教えられたり教えたりしてきた。
つまりは、主観的な子育て観、教育観をもっている。
「何でも食べなければいけない。」
「わがままには厳しく怒らなければいけない。」
「テレビやゲームは教育によくない。」など。
また、自分の持っている〇〇観に加え、
自分の性格、特性についても知っておく必要がある。
特別支援の世界では、人によって感じ方や考え方は違うということを教える事が多い。
感覚統合の考えやソーシャルスキルの獲得を指導しているからだ。
人それぞれ特性の強弱がある。
色で言えばグラデーションのように。
その中のある色が濃いと、ある時はADHDと言われたり、自閉症と言われたりする。
なので、
自分はどの色とどの色をもっているのか、
どういう色が強いのか弱いのかを知っておくことが重要だ。
つまりは、自分はこういう音に過敏だとか、
こういう場面で怒りを感じるとか、じっとしているのが苦手だとか。
自分の考えや感じ方を理解することで、自分の子へ自分の子育て観や教育観をぶつけないで済むようになるし、
自分と違う他者である存在として、子どもに接することができるようになる。
子どものとってもよいし、自分自身もきっと楽になると思う。
そして、自分自身をよく知った上で、他者つまりは子をよく洞察することが大事である。
行動理論でよく言われるように、赤ちゃんが泣いているという結果の原因(理由)を探る必要がある。
お腹が空いているのかもしれないし、遊んでほしいのかもしれないし、具合が悪いのかもしれないし、その原因は様々だろう。
これは、一つ一つ試行錯誤しながら探っていくしかない。
子育てに悩んだ時、まずは自分を見つめ直すことがいちばん大切かもしれない。