近年、発達障害をもつ子どもが増えてきているということを聞きます。
特別支援教員としての体感も同様で、毎年増えています。
現状の教員数では対応が難しくなってきています。
というのは、教員数というのは、年度初めに予想児童数(厳密には前年度中には決まる)をもとに割り振られるからです。
なので、それ以上に希望者がいると、その時にいる教員で対応しないといけません。
「追加で教員を」といっても途中から確保するのが難しい現状です。
話はそれましたが、
子どもの約8%が何らかの発達障害をもっているとも言われています。
つまり、30人学級では2〜3人くらいいる計算になります。
そもそもどうして発達障害の傾向が見られる子が増えてきているのでしょうか。
上の記事でも、発達障害をもつ子が増えたわけではなく、該当すると教員に判断される子が増えてきていると書かれています。
いろいろな要因があると思いますが、
ちょっと前に読んだ本の中に、
何らかの困難さ(社会性や情緒面など)をもつグレーゾーンと呼ばれる人たちが増えているという内容がありました。
子どもに限らず、大人になって認知されるケースもあります。
もちろん、自閉症などと医師から診断されている人もいますが、
社会性に課題があったりこだわりの強さがあったりするなど自閉症的な傾向もありつつ、
診断されるまでには至らないといった人も多くいるということです。
そして、
発達障害のグレーゾーンのケースは、愛着や心の傷の問題と絡んでいることも少なくない。
とも書かれていました。
発達障害だと診断されているから、愛着や心の傷の問題があるとは必ずしもなりません。
他の方のブログを読んでいても、日々愛情を注いで育児されている方が多くいることを感じます。
本の著者も書いているように、グレーゾーンの場合に、絡んでいることが時々あると述べている程度です。
子どもたちと日々関わっていても、
診断を受けている子もいれば、傾向をもつ子、愛着や心の傷をもつ子など、色々な子がいます。
人それぞれ、性格的にも資質的に色々な面を持っていますから、そのバランスが偏っていたり、極端だったりするわけです。
このことはよく色で表されることがあります。
赤と青が50:50であれば、
紫かもしれませんが、
少し割合が崩れると、
赤紫になったり青紫になったりするのと同じです。
特に幼少期のアタッチメントが重要。
突然ですが、
自分の子の話を聞いてあげていますか。
聞いてあげるというのは自分を軸として聴くのではなく、
相手(子ども)を軸として聴くことです。
そして、抱きしめてあげていますか。
その人に安心感を与えます。
ぎゅっと抱きしめてあげることです。
ちょっと前にフリーハグなんてことも流行ったように思いますが、
科学的にも重要だということです。
人間も動物ですからね。
子どもが小さい頃がチャンスです。
中学生や高校生になって抱きしめることはハードルが上がってきます。子どもに嫌がられます。
幼少期の時にいっぱい抱きしめてあげることが大切だと自分でも思っています。
同様に家族の人、パートナーを抱きしめていますか。
この点は僕も反省しないといけないですが、
夫婦関係でもアタッチメントは重要ですよね。