日々、子どもたちと接する中で、
自分の経験的に、
子どもの言葉遣いは
親の言葉遣いが反映されていることが多い。
これはいいところもあれば、悪いこともあるように思う。
子どもが難しい言葉を使うことが多い場合(言葉の意味を理解しているかは別として)は、
親も難しい言葉で説明するんだろうなと思うし、
子どもがちくっとする言葉を使うことが多い場合は、
家でも親が「◯ね」「◯そ」などの言葉を子どもに言うんだろうなと思う。
日々生活を共にする家族なのだから、当たり前といえば当たり前である。
ちょっとかっこよく言えば、「同じ言語コードを使うのだから」である。
ここで言いたいことは、
自分自身も子どもに対する言葉やその使い方に注意しないといけないということ。
かく言う僕自身も、
プライベートでは、妻と喧嘩するときはちょっと強い言葉を言ってしまうことがある。
けれども、
一人の教育者として、言葉の力を信じ、言葉によって子どもの行動が変わることを実感している自分でもある。
その言葉の力に関して、
最近読んだ本で「そうだな」と思ったことがあったので紹介する。
アマゾンや書店でもおすすめとしてピックアップされていた、
『犯罪心理学者が教える 子どもを呪う言葉 救う言葉』 という犯罪心理学者の出口保行さんの本である。
犯罪者に対してどう言葉をかけ、どう更生へと教育していくかが大切である。
この本の中で、いくつか勉強になった点があったのだが、
すべてを記述するのはネタバレ度が上がってしまうので、一つ取り上げたいと思う。
それは、「事前予見力」というものである。
簡単に言うと、「先のことを考える力」である。
犯罪を犯してしまう人は、この「事前予見力」が乏しいことが多いようだ。
犯罪をしたら、
その後どうなるのか、直後だけでなく、その先のことまでつなげて考えることができないため、
短絡的に罪を犯してしまうということだ。
この「事前予見力」は、
先天的に身についているものではなく、
発達の中で身につけていけると出口さんは言っていた。
では、どう身につけていくのか。
皆さんは子どもに「早くしなさい」と声をかけたことがあるだろうか?
わが子も、「お風呂だよ」と声を掛けるとまた遊びだすし、
「片付けするよ」と言ってもなかなか遊びをやめないということがよくある。
その際に、「終わりって言ったよ」などとこちらのイライラをぶつけてしまうことがある。
でも、出口さんに言わせると、「早くしなさい」という声かけは、
事前予見力が育たないという。
そうではなく、
「いつやるのか」「今は何をするべきか」など
急ぐ必要性を考えさせることが重要だと述べていた。
詳しくは本を読んで貰えればと思うが、
子育てに活かせるエッセンスがいくつかあったので、
おすすめしたい本の一つである。
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