この話は、わが子のことではなく、自分のことです。
今でも覚えている幼稚園での出来事。
お昼の時間になり、グループごとに集まり、お昼ご飯を食べる準備を行っていた。
今日はご飯の日。
通っていた幼稚園では、ご飯の日はお弁当に家からご飯を入れてもってくるようになっていた。
他の汁物やおかずは幼稚園で用意してくれるスタイルだ。
みんな自分のお気に入りのお弁当箱を荷物の中から取り出す。
動物、ウルトラマン、当時の戦隊モノなどさまざまなだ。
今もかもしれないが、当時はアルミ素材のシンプルな丸型容器が流行っていた。
僕も剥がれかけた、けろけろけろっぴのものを使っていた。
↓こういうやつ。
ご飯の日なので、もちろん、箸ももってきていた。
僕は、スプーンやフォーク、箸がセットになったケースを持ってきていた。
↓こういうやつ。
お昼ご飯の配膳が終わり、みんなで「いただきます」をする。
みんな思い思いにお昼ご飯を食べ始める。
今日の僕の隣の席には、こうやくん(仮名)が座っていた。
こうやくんの方を見て気付く。
こうやくんは、
フォークやスプーンではなく、
なんと箸で食べていることに。
しかも、持ち方が大人と同じ持ち方だ。
当時の僕は
「すごい!」
「かっこいい!」
「僕も箸を使いたい!」
といった衝撃的な思いをその時抱いていた。
こうやって、当時のことを文で書けるくらい印象に残っていることであったのだ。
僕は箸を使うことはあったが、その時はまだうまく持てずにいたので、
隣の席のこうやくんに箸の持ち方を教えてもらった。
どういって声をかけたのかはよく覚えていないが、
こうやくんの教え方が上手であったのか、その場で僕は箸を正しく持って使えるようになった。
その日、家に帰って、お母さんにお昼の出来事を話し、箸の使い方を見せてみせた。
今、教育者となって、「学ぶ」ということについてよく考える。
僕にとっての学びの原風景の一つは、箸の持ち方だ。
当時の僕は、こうやくんを見て、衝撃受けたり、憧れを持ったりした。
持ち方を見て学び、実践したらうまくできた。
それ以来、僕は
親指、人差し指、中指をうまく使い、箸を持ってご飯を食べている。
テレビの食レポで箸の持ち方がうまくない人を見るたびに、子どもの頃の僕に感謝したい気持ちになる。
もちろん、こうやくんにもだ。
そして、この人たちも、子どものころにこうやくんに会って教えてもらえばよかったのにとも思う。
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